ミルフリークスの“まめ日記”

やっと、やっと届きました。

Evolution Gear製 PVS-31 発光モデル。
以前にチラっと匂わせるだけ匂わせて、その後の詳細を一切お伝えできなかったこの話題。

山ほどのお問い合わせをいただいてきましたが、メーカーサイドの度重なる延期により時期が全く読めず、
不確かな状態ではお伝えしたくなかったため、詳細を明らかにできなかったことを深くお詫び致します。

今年の夏前に初めて目にし、そのクオリティに興奮したのも遠い昔。
前回のVショーでご紹介できるはずのサンプルは、気がつけば次回のVショー目前の秋…。

最悪のケースでは来年かと思っていましたが、この気分も分厚い雲に吸い取られてしまうような寒い雨の中、
目の醒めるような真っ黄色の D H L と書かれたバンが、はるばる中国から届けてくださいました！！

度重なる延期も品質の向上のため。数ヶ月の時を経て、ようやくその全貌をお伝えできるに至りました。
実機を手にして、まるっと丸裸にしたいと思います！

文責：スタッフK


全体像


PVS-31キットに含まれるのは、NVG本体・L字バッテリーコード・バッテリーケースです。

ナイロン樹脂製のザラっとした手触りで質感は上々！


PVS-31の無駄なく削ぎ落とされた精悍で無骨なフォルムがたまりません。



Evolution Gear製PVS-31で個人的お気に入りポイントはここ！


このQRコードのようなものが入っている部分はIUIDと呼ばれる米軍の装備品管理システムのプレート。
実際は普通のシールではなく金属プレートが使われることが多いのですが、
大抵のレプリカはここを普通のシールで済ませています。

Evolution Gear製のものをよく見てみると、プレート風に少し厚みをもたせた凸状のデザインになっており、
その上にシールが貼られています。

見た目では本当に厚みをもった金属プレートが貼られているように見え、
Evolution Gearの本気を垣間見た気がします…！



NVGの筒可動部の動きはとてもスムーズ。

このダイヤルのデザインも実物を忠実に再現しています。


次はバッテリーボックス。


一切手を抜くことなく見事に作り込まれています。


コネクターの刺さり具合はかなりしっかりと固定されるので
ちょっとやそっとのテンションで抜けてしまうようなことは起きません。

Evolution Gear、結構安定感があります。

もちろん、電源スイッチなどのギミックもしっかり可動します。



バッテリーボックスを開けると単3が4本入るスペースがあります。（ピンぼけすいません。）
NVGは実物ほどの重さもなく軽量なのでカウンターウェイトは必要ないかもしれませんが、
ヘルメットがズレやすいという方はスペアの電池を入れておけば、このスペースを有効に使えます。



「めっちゃ凝った」（Evolution Gear談）とのL字コネクター。
コネクターに強いこだわりがあったようで、コネクター起因の延期もありました。


実物と比較すると高い再現度を確認できます。



発光機能
高い再現度とクオリティも素晴らしいですが、なんといってもEvolution Gear製のPVS-31といえば、


光る！


光る！！！

インスタ映え180%増し増しのボヤッとグリーンライト！


可動部の付け根内部がマグネット式のスイッチになっており、使用時（筒を目に合わせる）に
ライトスイッチON！


NVGアームを下ろし、筒を目に合わせて発光、という一連の動作がたまりません。

ライトは筒の上部に配置されているので、目に直撃するわけでもなく目に優しい仕組み。
ボヤっとした光を目の周辺に照らします。

日暮れが早くなるこれから季節。薄暗い中でボヤっと光を当ててください。
たまりませんね。



対物レンズはこのような感じ。発光時でもほぼ変化ありません。
覗いたときは僅かに見通せますが遮光率が高く、付けて動き回ることはできません。



接続アクセサリーとの相性

地味だけど忘れてはならない大切な部分。
アームなど接続アクセサリーとの相性は、使っていく上で避けられないトピックです。


写真ではEvolution Gear製WILCOXタイプマウントアームに接続し、
FMA製Ops-CoreタイプVASシュラウドにマウントしています。

Evolution Gearは実物採寸にこだわったメーカーで、実物との相性が良いのが特徴。
PVS-31とアームは同じEvolution Gear製で、寸分のガタもなくガッチリと接続できます。
実物のアームに付けてもこの点は問題ありません。

問題が起きるとしたらEvolution GearとFMAの相性ですが、今回はどれもガタツキなく接続できました。
ただ、FMAのVASシュラウドはマウント部分に薄いバリがある場合があるので、噛み合わせが悪い場合は
爪でカリカリとバリと取ってしまえば、殆どの場合解決します。


耐久性
実用性皆無なNVGダミー。実際にヘルメットにマウントしてゲームをすることは少ないながら、
どうせなら軽量性を活かしてゲーム中も装着してみたいところです。

しかし…上記の通り、接続には問題ないものの万が一、万が一脱落してしまった時を考えると
中々踏み出せないのも確か。

実際に数万円するダミーを脱落させてしまい、落下と同時にバラバラに分解してしまった現場を目撃したことがあります…
言葉を失うとはまさにこのことで、深い悲しみと同情がその場を包んでいました。

そんな悲劇を繰り返さない為に、しっかりとマウントすることも大事ですが
実際に脱落してしまったことを想定した耐久テストを行ってみました。


＜落下面＞
コンクリート

＜高さ＞
約180cm (ヘルメット装着時を想定)

＜落とし方＞
自由落下



当店に与えられた唯一のサンプル機、11/5のVショーにも展示する予定の貴重なサンプル…
Evolution Gearを信用して、落下！



ガシャ！


乾いた音が痛々しかったのですが、結果は無傷！！


もちろん発光機能も失われていません。
打痕は汚れただけで傷ひとつない文字通りの無傷という結果に。

当たりどころが良かっただけと考え、筒が地面に直撃するように持ち、2回目のテスト。



ガシャ！コロローン



やめておけばよかった、1回目だけでよかったではないか


後悔の念のもと確認をしたとことろ、対物側のフィルター部分が外れてしまい
更に2枚目の対物レンズが外れて内部で転がっています。無念、かと思いきや…

対物レンズ側はキャップの要領になっているため、クルクルと回すと内部にアクセスできることが分かりました。
レンズの構造は至って単純で、レンズの外装にレンズをはめ込み、固定用のパーツをその上にはめ込むだけ。


1分で元通りになりました。もちろん発光機能もそのまま。




3回もコンクリートに落とす人は居ないだろうと考え、3回目の最終テストを行うことにしました。
今回は少し条件を変え、以下の通りに。

＜落下面＞
コンクリート

＜高さ＞
約190cm

＜落とし方＞
筒が垂直に直撃するように自由落下



ガシャ！



筒が垂直状態で地面にあたり、可動部分の付け根に負荷がかかるように落ちたため、
付け根の扉状のパーツを留めているネジが飛び、開いてしまいました。


今回は内部のレンズは問題なかったものの、初めて外装の不具合を確認できました。
飛んでいってしまったネジを探すのに苦労しましたが、これも外れただけで
パーツを元の位置に戻すだけで元通りに。

この扉部分が開いてしまう現象は、この扉を留めているネジが寸足らずで、
2、3mm程度しか入っていないことが原因のようです。


これはEvolution Gearにフィードバックするため今後改善されると思いますが、
普通の使い方をする分には全く問題ありませんのでご安心ください。

オレンジの輪っかはサンドイッチされているだけのようですので、
不安な方はネジを外して接着するのがおすすめです。


総評としてパーツ類に割れや欠けなど不可逆的な欠損は起きず、
トラブルの原因は「パーツの外れ」といった修復可能なものでした。
コンクリート直撃にも関わらず目立った打痕やヒビも確認できず、素材の耐久性を確認することができました。

不安だった可動部分や発光機能も問題なく稼働しているため、
安心してお使いいただけるかと思います。


最後に
長くなってしまいましたが、いくつか耳寄りなお知らせを最後まで読んでいただいた方へ！

・オプションについて
時期は未定ですが、以下のオプション商品は現在生産中で、今後発売予定です。

- 実際にDPAMと連動して実働するIR機能付きバッテリーボックス
- 分配器ケーブルシステム


予約等含む、これらの最新情報は随時各SNSアカウント、当ブログで公開しますので、
是非フォローや当ブログの読者登録をお願い致します。

今後ともMIL-FREAKSをよろしくお願い致します！
MIL-FREAKS　スタッフK