ミルフリークスの“まめ日記”

前回のブログ
デルタによる70人救出作戦のヘルメットカム の追記です。

公開されたビデオは暗く不明瞭で、隊員がクルド人部隊なのかデルタフォースなのか判断ができないものでした。


しかし、最後の囚人のボディチェックを行う場面で何人かの隊員が登場します。
一人は撮影者、もう一人は撮影者の奥にいるマルチカムの隊員。


そして囚人が待機している部屋で監視をしている隊員。


監視している隊員は胸に星条旗パッチ（カラーのIRパッチ）を付けています。
この画像の明るさを変えると


依然不明瞭ながら、隊員の全身を確認することができました。
そして、やはり気になるのは前回のブログで取り上げたヘルメットの形状。
同じ隊員をやや斜め・正面・横の順で並べてみました。


やはり顎まで覆う、バイクのフルフェイスヘルメットのような形状をしています。（顎部分は髭かもしれません）
左上には何かロゴなのか、白いマークが付いています。



次に、撮影者。撮影者は囚人を招き入れる際に英語ではない言葉を話しており、国籍も不明です。
ボディチェック中に見える素肌が褐色ということもありクルド人隊員の可能性もあります。
撮影者はクルド人治安部隊「ペシュメルガ」の隊員です。（10/27追記）
Source：Helmet camera footage shows joint U.S. Delta Force-Kurdish raid to rescue Islamic State hostages


最後は撮影者の隣でボディチェックを監視するマルチカムの隊員。
動画の最後の最後でネイティブ発音の英語で囚人に注意をします。

画像を加工して明瞭化すると、NVGの形状が撮影者と異なることが分かります。
撮影者はおそらくPVS-7と呼ばれる旧型の単眼NVGに対し、
GPNVGという四ツ目のNVGに似たNVGを装備しているように見えます。


そして、よくよく見てみると、この隊員もヘルメットの形状がフルフェイスヘルメットのような形状をしている…
ようにも見えますし、違うかもしれません。





2015年の10月下旬の現場で使用されているデルタフォース装備など、我々は憶測しかできないのですが、
こういった形状のヘルメットは実は見慣れたもので、未来の米軍装備プロトタイプで歴代登場します。


米軍は未来といえばフルフェイス！というイメージなんでしょうね！
でも今回は単なる髭かもしれません。